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砂時計 漫画は重い・暗いといわれる理由を3つ解説

『砂時計』は2000年代の大人気少女漫画の一つ

ドラマ化・映画化もされているので読んだことはなくても知っている人は多い作品だと思います

今回は『砂時計』は「重い」「暗い」と言う意見をチラホラ見かけましたので

なぜ、「重い」「暗い」と言われるのか考察してみました

砂時計 漫画の概要を簡単にあらすじも

砂時計の漫画の概要とあらすじを紹介します

作者:芦原 妃名子(あしはら ひなこ)先生

『砂時計』の漫画の連載は2003年~2007年まで

主人公・杏の12歳から26歳までの成長を描いた物語

全10巻で完結

2007年にドラマ化

2008年に映画化

ドラマ化から映画化までされているので非常に人気の作品であることが伺えます

芦原妃名子先生は『砂時計』の他にも人気の作品を生み出している非常に人気の作家先生です

一番最近だと『セクシー田中さん』がドラマ化されていました

私は『Piece』も好きで読んでました。どちらも大ヒット作と言っても過言ではない作品です

 

『砂時計』のあらすじは

両親の利用で、母親の実家の島根に引っ越してきた主人公・杏(あん)

田舎特有の雰囲気になじめずにいた杏

偶然出会った大吾と仲良くなり、藤・椎香と友達も増えて

島根の生活に慣れてきた杏

しかし、母親が自殺をしてしまう

母親の死後、友達の支えもあり立ち直ることが出来た杏

島根に来てずっと支えてくれた大吾と付き合うことになるも

高校から父親の元・東京に戻ることになり大吾とは遠距離恋愛に

遠距離は上手くいかずに別れる事になるも、ふたりはまだ思いあっていて、、、

 

砂時計 漫画が重い・暗いといわれる理由は?

『砂時計』の漫画が「重い」「暗い」と言われる理由はいくつかあると思いますが

今回は私が考える理由を3つ上げてみました

私は、この「重い」「暗い」と言われる部分が『砂時計』の魅力で作品の強さだと思っております

それだけ作品に読んでいる人を引き込む力があるから感じる事ですからね!!

砂時計 漫画が「重い」「暗い」といわれる理由1

砂時計の漫画が「重い」「暗い」と言われる理由の1つ目は

物語の始まりが両親の離婚で田舎に引っ越す所からはじまります

まず明るい話題ではありませんよね?

両親の離婚で、母親の実家の島根に戻ることになる、主人公・杏ですが

祖母は最初から母親の結婚を反対していたのもあり歓迎はされていません、、、

子どもの出戻りを良くは思わなくても、困っている子どもを助けたいのが親心

そして、田舎は噂話が広がるのが早く全くと言ってプライバシーが無い

さらに、デリカシーもない!!

両親が離婚したことを不幸なことだと決めつけて可哀そうにと近所の目が向けられることに

杏は不快でしょうがありません

私も、杏の気持ちわかります!!

自分は不幸だと思っていない事で

可哀想って言われるのってすっっごく抵抗があります

杏の母親も体調が万全ではないのでしょうがないとは思いますが

離婚なんてどんとこーいみたいな明るいキャラクターではないので

重い感じがするものあるかもしれません。

私は、そこがリアルであり『砂時計』の世界観に入り込みやすいところだとも思います

 

砂時計 漫画が「重い」「暗い」といわれる理由2

砂時計の漫画が「重い」「暗い」と言われる理由の2つ目は

主人公・杏の母親が自殺してしまうという事

中学生の子どもに、これ以上に暗い影を落としてしまう出来事はあまりないかもしれません

島根に引っ越してくる前に、過労で入院していた杏の母親ですが

実家に迷惑をかけられないとすぐに仕事を見つけてきます。

しかし、仕事中に倒れてしまう母親。

杏は頑張っている母親に「がんばれ」と言ったことで

母親を追い詰めてしまったかもしれない事を知り自分を責めてしまいます。

そしてその後、とあることをキッカケに、自分が母親の生きる理由に成れなかったと

言葉に出来ない悲しさと虚しさを抱えて生きることになるのです、、、

この杏の切ない感情が折々に、読んでいる側も感情を揺さぶられるような

非常に魂の込められた表現が『砂時計』の重さかもしれません

 

私は、誤解を恐れずに言うと全てにおいてではありませんが

[自殺も病死の一つである]と考えています

死にたいと思い衝動的に行動したが、死に際にやっぱり死にたくないと思ったがそのまま死んでしまった人もたくさんいると思います

私は、自殺を肯定する気は全くありません

杏の母親の自殺は確かに、杏に暗い影を落としました

ただ、自分の死で杏を苦しめる事になったのは、

母親の望んだことではない事は確かではないかと思います

 

砂時計 漫画が「重い」「暗い」といわれる理由3

砂時計の漫画が「重い」「暗い」と言われる理由の3つ目は

主人公・杏と幼馴染の恋愛が複雑に絡み合う事だと思います

幼馴染の恋愛物語は複雑に絡み合うものかと思いますが

もちろん『砂時計』でもずっと、順調にいくものではありません

・大吾と杏は両想い

・藤は杏が好き

・椎香は大吾が好き

遠距離恋愛となった高校時代は

・大吾と椎香が島根

・杏と藤が東京

と上手くいかない条件そろいまくりです、、、

遠距離で大吾と距離を置いた期間はあったもののお互いの思いを再度確認したと思ったら

杏は自分のトラウマが大吾を不幸にすると、大吾の幸せを願い大吾と別れる事に

その後、藤と付き合うことになった杏

しかし大吾を忘れることは出来ずに上手くいきません

 

私、今書いていて、この杏の行動は文字だけで見るとなんだそりゃですが

杏にはそう考えて行動する背景があり

言葉にしないと伝わらない思いがあること

そして言葉にしたとしても上手く伝わらない思いがあるという切ない感情が

『砂時計』では繊細に描かれていて読む人を引き込んでしまいます

そこが「重さ」と「暗さ」に繋がっているのだと思われます

 

私は、大人になって割り切れるようになったことがたくさんあります

でも、子どもの頃ってやっぱりそこを上手くできなかったな~と

そんなことを考えて、大人になって良かったなと

『砂時計』の「重い」ところと「暗い」ところは

自分の過去の「暗さ」を思い起こさせて過去の「重い」気持ちを少しだけ軽くしてくれた作品でもあります

 

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